公益財団法人環日本海経済研究所(ERINA/エリナ)
北東アジアウォッチ
ERINAのメルマガ♦北東アジアウォッチ No.381 (2020年4月17日発行)

♦INDEX♦

▍NEAヘッドライン

▪ロシア極東情報
▪中国東北情報
▪モンゴル情報
▪対岸ビジネス情報

▍ERINAインフォメーション
『ERINA北東アジア研究叢書10』を発刊しました。
英文学術誌『The Northeast Asian Economic Review』編集委員会では投稿論文を募集しています。
『ERINA REPORT (PLUS)』編集委員会では投稿をお待ちしています。
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 新体制になり初めての配信となります。よろしくお願いします。新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が昨日、全国に拡大されました。具体的にどのような要請となるのか今後明らかになると思いますが、効果がでて1日も早く終息することを心から祈ります。(編集長)



▍NEAヘッドライン


▏ロシア極東情報


♦ 沿海地方の経済界は不動産賃貸料の支払いを免除 ♦

 沿海地方当局は経営者の不動産あるいは土地の賃貸料を免除することを決定した。この新しい措置は沿海地方の所有物のみを対象としている。
 沿海地方政府の発表によると、賃貸料は3月18日から6月18日まで免除される。このような措置は、沿海地方における新型コロナウイルス感染拡大期の経営者支援のために講じられる。この優遇を受けられるのは、強制閉鎖・待機の施行で被害を被った中小企業だ。沿海地方政府では、賃貸料の免除によって、経済界の負担を減らすことができるものと、期待している。
 この新しい優遇措置はまず、旅行会社、観光関連企業を対象とする。さらに、生活サービス、航空運送、空港、スポーツ団体、文化・教育機関、ホテル、外食系企業も支援を受けられる。
 さらに新型コロナウイルスの被害を受けた経営者には、6月18日以降9月19日まで、賃貸料の支払い期限が猶予される。納付期限は年末となっている。また、4月1日より、沿海地方の企業に対しては納税と融資の期限も猶予された。(EastRussia4月2日)

♦ プーチン大統領がロ極東の開発に関する会議を招集 ♦
 プーチン大統領が大統領府でユーリー・トルトネフ副首相とアレクサンドル・コズロフ極東・北極圏開発大臣と会談した。議題はロシア極東地域と北極圏の開発についてだった。会談では特に、ブリャート共和国とザバイカル地方の公共インフラ施設の建設が重視された。
 トルトネフ副首相が大統領に報告したところによれば、極東連邦管区では現在、国の支援で2283件のプロジェクトが実行中で、投入された資金の総額は1兆1600億ルーブルとなっている。その大部分は投資家側の資金だ。公的資金1ルーブルに対して民間投資22.5ルーブルとなっている。
 公共分野に930億ルーブルが投資された。この資金で300の新規施設が建設され、さらに200の施設が改修された。プーチン大統領は、ごく最近、ロシア極東地域に組み込まれたブリャートとザバイカル地方の公共工事の資金調達がどうなっているか、関心を示した。ブリャートでは病院3つ、産院1つ、学校1校、12の総合スポーツ施設と公園の建設、70の施設の改修が計画済み。ザバイカル地方では産院40、学校2校、幼稚園3つ、総合スポーツ施設2つ、公園60、文化施設8つの建設、100余りの施設の改修工事が予定されている。
 コズロフ大臣によれば、この両地域ではすでに、30億ルーブル相当の作業が遂行され、すべての施設は設計・デザイン、元受け業者選定の段階を通過し、現在、工事の段階にあるという。(EastRussia4月7日)


▏中国東北情報


♦ 義烏(浙江省)発の中欧班列、コンテナ輸送量前年同期比4割超増 ♦

 3月25日、中欧班列「吉利号」X8410番が84TEUを積んで、欧州に向けて義烏市西駅を出発した。11日後に目的地であるベラルーシの首都ミンスクに到着する予定だ。中欧班列は通常運行の回復を速めている。
 統計によると、今年に入ってから25日までに義烏西駅を出発した中欧班列は計67列車、コンテナ積載量は前年同期比40.8%増の5474TEUに達した。鉄道部門は中欧班列の戦略的ルートとしての役割を発揮させ、「一対一型」「ワンストップ型」「一貫型」など顧客に応じたカスタマイズサービスを提供し、貨物の安定供給と輸送力の手配を強化し、運行の質を高め続けている。
 中国鉄路上海局集団有限公司・金華貨物輸送センター義烏経営部の朱雷軍主任は、空輸や海運などの輸送方式に比べ、中欧班列は全天候に対応している点や区間別輸送の点などで優れており、中欧班列の安定した運行を保証することは、国際物流ルートの円滑化、中国経済の秩序、特に対外貿易安定的な発展を維持する上で大きな意義があるという。
義烏-ミンスクの「吉利号」はカスタマイズ対応の中欧班列路線として2019年4月に開通し、同年39列車が運行した。今年は150列車の運行を予定し、自動車のノックダウン生産のための部品と単体の自動車部品貨物の輸送を中心とし、吉利汽車ベラルーシ工場での生産を保証する物流の「生命線」となっている。(遼寧日報3月26日)

♦ 中欧班列(長満欧)、第1四半期に逆境のなか成長を実現 ♦

 長春国際陸港発展有限公司によると、今年1月から3月までに、中欧班列(長満欧:長春-満洲里-ヨーロッパ)の輸送量は2796標準コンテナ(そのうち輸入が496TEU、輸出が2300TEU)で、前年同期比15%増、貨物は4.17万トンで178.4%増であった。貨物の金額ベースは9.5億元に相当し、同13%の伸びで、吉林省の現地貨物はそのうち50%に達した。
 第1四半期を俯瞰すると、新型コロナウイルス流行の影響はなく、中欧班列(長満欧)の貨物輸送量が増加を毎月維持し、成長傾向であった。3月に、中欧班列(長満欧)が輸送した貨物は1182TEUで2.16万トンに達し、前年同期比それぞれ64.2%と277.9%の伸びで、金額ベースは3.34億元で同1.6%増加した。3月17日、中欧班列(長満欧)は182TEUの2列車を同時に発車し、1日の発送量が過去最大となった。同種の貨物を82TEU積んだ3列車が翌日にも出発し、満洲里口岸で合流して2列に統合・編成され、ヨーロッパへ向かった。これは中欧班列(長満欧)が初めて実施した「三併二」輸送実験であり、輸送力を効果的に活用し、輸送費を削減する。従来1コンテナにつきマニフェスト1つだったが、列車ごとに1つで統合することで、申告手続きを簡素化し、通関コストを節約できる。
(吉林日報4月6日)

♦ 甘其毛都口岸、石炭輸入再開 ♦

先頃、石炭輸送車が内モンゴル自治区バヤンノール市に所在する甘其毛都口岸から入国した。ウラド税関の通関監督管理職員がモンゴル人運転手によりあらかじめ記入された「健康申告カード」を順次審査、同時に赤外線体温センサーで検温し、申告との相違がないかを確認して正常であれば通過させた。
 石炭輸送車は順調に「スマートゲート」を通過して、機械による検査を受けた後、貨物輸送ルートに沿って税関の貨物監督場に直接向かう。税関職員は現場で貨物の荷下ろしと検査をし、運転手は車中で待つことにより、検査・監督部分は「接触ゼロ」となる。荷物を下ろした後、運転手は指定路線にそって出国する。
 モンゴル国ではすでに新型コロナウイルス肺炎の確定病例がみつかり、石炭輸送再開後、ウイルス侵入のリスクが拡大する厳しい状況となっているが、ウラド税関が感染拡大防止に努めて、外国貿易の成長も促している。越境地域においてクローズして感染拡大防止の一体化システムを構築し、口岸の貨物輸送ルート、監督管理現場、出国車両の待機場所など輸出入全区域を物理的に閉鎖して、検疫していない人員の自由な出入りを禁止している。(内モンゴル日報4月3日)


▏モンゴル情報


♦ モンゴル経由中ロ間ガスパイプラインプロジェクトの作業部会が設置 ♦

 モンゴル国家安全保障会議は3月31日の会合で、ロシアからモンゴル経由、中国向けのトランジットガスパイプラインの建設プロジェクトにおける協力の政策及び組織を担う、安全保障会議付属の作業部会を設置することを決定した。
 エンフトゥブシン副首相が作業部会を主導する。メンバーにはガンスフ安全保障会議事務局長、ツォグトバータル外相、フレルバータル財務大臣が加わる。
この会合では、新規設置された作業部会の活動の早期開始が、部会長に要請された。(MONTSAME3月31日)

♦ 地方の空港が拡張・改修される ♦
 フレルスフ首相は昨年5月のヘンティー県訪問中に、ダダル郡の「デルーン・ボルドグ」空港の拡張・改修を決定した。
 ダダル郡は歴史観光スポットだ。空港の改修費として50億トゥグルグが割り当てられた。建設工事の大部分が年内に終了する。
 さらに、ヘンティー県チンギス市の「ウンドゥルハーン」空港が、モンゴルとアラブ経済開発クウェート基金(Kuwait Fund for Arab Economic Development、KFAED)の契約に沿って、2020年6月30日までに完全改修される。この契約の枠内で、空港改修費として350万ドルが割り当てられた。(MONTSAME3月31日)

♦ モ財務省とUNDPが覚書に調印 ♦
 モンゴル国財務省と国連開発計画(UNDP)は4月3日、相互理解覚書を調印した。持続可能な開発目標(SDGs)の達成のための予算編成あるいはプログラムベースの予算編成プロセス、2030年を目途にモンゴルでの持続可能な開発分野のアジェンダ実行の加速化のための予算編成など、モンゴル国内の国家財政管理の中期的改革の実施にかかわる協力の構築を目的とする。
 UNDPは、国家財政管理における透明性と報告性の向上、モンゴルの持続可能な開発コンセプトとSDGsの実現促進のための、国の複合的資金調達システムの構築で、モンゴル財務省を支援していく。(MONTSAME4月3日)

♦ モンゴル国民の平均寿命が7.4歳延びた ♦

 国家ジェンダー平等委員会と国家統計総局の発表した「ジェンダー基礎調査報告書」によれば、モンゴル国民の平均寿命が直近の過去26年で7.4歳延び、70.2歳になった。
 男性の健康状態と病気の予防に関する知識に関する専門的調査は、めったに行われていない。そのため、毎年の調査は男性の健康維持と病気予防への意識喚起と男性と女性の平均寿命の開きの大きさの原因究明を目的とした。
 過去26年間の調査によると、男性の平均寿命は60.7歳から66.1歳に、女性の平均寿命は64.9歳から75.8歳に延びた。(MONTSAME4月7日)


▏対岸ビジネス情報


♦技能実習生、来日できず 福井の繊維業など打撃(福井新聞3月20日)

♦金大、欧州留学生ピンチ 新型コロナ16人がビザ無効(北陸中日新聞3月21日)

♦中国・ハルビンで道が道産品販売(北海道新聞3月24日)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/405140

♦「通訳案内士」が誕生(山形新聞3月29日)
https://www.yamagata-np.jp/news/202003/29/kj_2020032900532.php

♦中国・黒龍江省から「恩返し」マスク(新潟日報3月31日)
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20200331534380.html



▍ERINAインフォメーション

♦♦『ERINA北東アジア研究叢書10』を発刊しました。

ERINA北東アジア研究叢書10
穆尭チェン、徐一睿、岡本信広編著
『「一帯一路」経済政策論―プラットフォームとしての実像を読み解く』(日本評論社)を発刊しました。

詳細は>> https://www.erina.or.jp/publications/series/

♦♦英文学術誌『The Northeast Asian Economic Review』編集委員会では投稿論文を募集しています。

詳細は>> https://www.erina.or.jp/publications/naer/

♦♦『ERINA REPORT (PLUS)』編集委員会では投稿をお待ちしています。

投稿規程は>> https://www.erina.or.jp/publications/er/

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