公益財団法人環日本海経済研究所(ERINA/エリナ)
北東アジアウォッチ
ERINAのメルマガ♦北東アジアウォッチ No.416 (2021年10月1日発行)

♦INDEX♦

▍NEAヘッドライン

▪ロシア極東情報
▪中国東北情報
▪モンゴル情報
▪対岸ビジネス情報

▍エリナ・レター

▍ERINAインフォメーション

▪10月13日にシンポジウム「太平洋・日本海2面活用型国土-日本海側地域の将来像を考える-」を開催します。
▪新潟県内高校・中学を対象に「ERINA出前授業」の申し込みを受け付けています。
『ERINA北東アジア研究叢書10』を発刊しました。
英文学術誌『The Northeast Asian Economic Review』編集委員会では投稿論文を募集しています。
『ERINA REPORT (PLUS)』編集委員会では投稿をお待ちしています。
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 上半期が終わり、10月になりました。ERINAは10月13日の14時から朱鷺メッセでシンポジウム「太平洋・日本海2面活用型国土-日本海側地域の将来像を考える-」を開催します。オンラインも利用したハイブリッドでの開催です。会場では感染防止対策を講じながら実施しますので、ご協力をお願いします。どうぞ、ご参加ください。(編集長)


▍NEAヘッドライン


▏ロシア極東情報


♦ ウラジオ国際空港が電子ビザ通用検問所リストに追加 ♦

 ウラジオストク国際空港が電子ビザによるロシア入国検問所リストに加えられたことを発表した。これに関するロシア政府決定は2021年9月3日に署名された。この決定により、ウラジオストク空港経由での外国人のロシア入国が簡素化される。
 2021年より、電子ビザは公用ビザ、トランジットビザ、通常のビザ、短期滞在者用ビザと並んで、単独のカテゴリーとなった。外国人観光客は、外務省の専用ウェブサイトかスマホアプリで事前に手続きをし、電子ビザでウラジオストク空港に行くことができる。
 ウラジオストク自由港圏内の電子ビザ制度は2017年8月に施行。外国人観光客は空港、海港、鉄道の検問所を、ネットで手続した電子ビザで通過することができた。2019年8月29日にはウラジオストク国際空港は、ウラジオストクを訪問するために電子ビザを取得した10万人目の観光客を迎えた。(ウラジオストク国際空港 9月8日)

♦ 沿海地方にロ極東初の留め金具工場 ♦

 ウラジオストク自由港の入居者がロシア極東初の留め金具の工場の建設のための特別融資を受けることになった。沿海地方で「プリムストロイチェリ」社が2023年に輸入品に代わる留め具生産を開始する。
 極東開発公社の発表によると、ウラジオストク自由港および先行経済発展区の入居企業のプロジェクトの実行に対する特別融資プログラムに則り、アジア太平洋銀行が融資を行うことになった。このプログラムは銀行の利子の一部を国が補助するもので、ロシア極東・北極圏開発省と極東・北極圏開発公社が共同で行っている。
 「プリモルストロイチェリ」のアレクサンドル・ボンダレンコ社長によれば、これはこういう工場ではロシア極東初だという。「この地域に他の留め金具メーカーはない。2023年の工場の操業開始によって、地元の建設会社は国産製品をリーズナブルな価格で調達できるようになる。今のところ、極東連邦管区のねじはほぼすべて、中国や台湾から輸入されている」と社長は述べた。
 ボンダレンコ社長によれば、ウラジオストク自由港の入居者資格によって、特別融資のほかにも、プロジェクトの順調な実行を可能にする数々の特別待遇を受けることができる。
 「自由貿易区域用に工場の敷地の一部を整備するつもりだ。この特別待遇によって、製造用設備を輸入する際の税関手数料を節約することができる。工作機械の設置と操作する工員の教育は、外国人技術者が行う。ウラジオストク自由港の入居者は、外国人労働者の割当数に左右されず外国人労働者を招致することができる。特別税制、特にゼロ%利潤税と7.6%の社会保険料率はプロジェクトの経済性を大いに高めている。」とボンダレンコ社長は述べた。
 プロジェクトへの投資総額は3億3820万ルーブル、31人の新規雇用が創出される。(EastRussia 9月9日)

♦ 右ハンドル車の輸入許可が来年いっぱいに延長 ♦

 ロシア極東住民が輸入した右ハンドル車に車両緊急通報システムERA-GLONASSを設定しなくてよい期間が、2022年末まで延長される。これは、極東連邦管区に住民登録している人と、定住目的で極東への転居を予定する人を対象とする。
 ミハイル・ミシュスチン首相がこのような命令書に署名した。首相は7月のハバロフスク地方出張の際に、これを決断した。GLONASSをつけない自動車の輸入は私用目的のみ可能だ。
 ロシア極東住民は2019年末に、輸入した右ハンドル車にGLONASSを取り付けなくてよくなった。これは、ロシア極東で中古車を購入しているのが主に低所得者層であり、装置取り付けには3万ルーブル以上かかることからだ。(EastRussia 9月13日)

♦ ハバ地方知事はデグチャリョフ氏が当確 ♦

 昨年7月からハバロフスク地方の知事代行を務めてきたミハイル・デグチャリョフ氏が56.81%の得票率で知事選挙に勝利したことを、ハバロフスク地方選挙管理員会のデニス・クジメンコ委員長が発表した。クジメンコ委員長の談話によれば、デグチャリョフ氏は23万5607票を獲得。現時点で開票率は99%を超えている。
 このほかに3人の候補者が知事の座を争った。「公正ロシア」の推すモスクワのテレビ司会者マリーナ・キム氏は25.39%の票を獲得。「祖国」から出馬した地元の実業家バベク・マメドフ氏は10.2%、「ロシア年金党」のウラジミル・パルフェノフ・ハバロフスク地域支部長は3.53%の票を獲得した。
 ハバロフスク地方選管委は21日、知事選挙の最終結果を公表。デグチャリョフ候補が23万7818票(得票率56.81%)で当選した。(ロシースカヤ・ガゼータ 9月20、21日)

▏中国東北情報


♦ 再生可能エネルギーの発電量が急上昇 ♦

 内モンゴル自治区はグリーン経済を進める観点から、電源構成を見直し、再生可能エネルギーの発電量を今年から増やしている。
 1月~7月、内モンゴル自治区の一定規模以上の工業企業による再生可能エネルギーの発電量は631.1億kWhで前年同期比27.6%増加し、今年上半期の成長率を3.5ポイント上昇した。
 内モンゴル自治区の一定規模以上の工業企業による再生可能エネルギーの発電量は、同時期の自治区全体の発電量の18.5%を占め、前年同期比3.0ポイント上昇している。再生可能エネルギーの発電量の伸び率は、すべての発電量の伸び率より21.0ポイント高く、火力発電量の伸び率よりも24.9ポイント高い。風力による発電が再生可能エネルギー発電量の81.7%を占め、前年同期比4.0ポイント上昇している。(内モンゴル日報 9月7日)
 
♦ 瀋陽市大東区に「新エネルギー素材産業園」が設立 ♦

 8月26日に、瀋陽市大東区政府と正威国際集団(Amer International Group)は「新エネルギー素材産業園」プロジェクトの調印式を行った。総投資額100億元のこのプロジェクトは、大東新素材産業基地の建設を促進し、地域の経済発展の強力な原動力となるだろう。
 正威国際集団は世界一規模の金属新素材を研究・開発する企業として、9年連続でフォーチュン・グローバル500(Fortune Global 500)にランクインしている。そして、今回大東区に拠点を構え、北恒新材料プロジェクトの買収を機に、高速鉄道用新素材・高性能銅箔生産・金属、リチウム電池産業のサプライチェーンの管理サービスセンターを建設する。そして、大東区は正威国際集団との協力関係を深め、企業が瀋陽に拠点を置き定着し発展するために、ビジネス環境を整え効率的なサービスを提供していく。(遼寧日報9月1日)

▏モンゴル情報


♦ ロモが国会議員の協力メカニズムを構築 ♦

 9月8日、ウィーンで開催されている第5回世界議長会議に出席しているザンダンシャタル国会議長はロシア連邦会議連邦院(上院)のコサチョフ副議長と面会し、モンゴルとロシアの包括的戦略的パートナーシップの枠内での交流の拡大強化に満足の意を表明した。両国の国交樹立百年の歴史的意義を指摘し、今年、ハイレベルの相互訪問を実施して国会同士の交流メカニズムを構築し、このメカニズムの枠内で近く最初の会合を開くことの重要性を強調した。
 双方はさらに、二国間およびその他の協力について意見交換し、国際安全保障と地域安全保障についても言及した。(MONTSAME 9月9日)

♦ 韓モが戦略的パートナーに ♦

 9月10日、モンゴルのフレルスフ大統領は韓国の文在寅大統領とオンラインで会談した。
 両大統領は、国交樹立以来、モンゴルと韓国の協力関係は拡大を続け、両国関係の深化が平和と持続的開発を強化するうえで重要な役割を担っているとし、両国関係を「戦略的パートナーシップ」に移行させることで合意の上、共同声明を採択した。
 共同声明では、「政治・安全保障」、「経済・貿易・投資」、「教育・科学技術・環境・ヘルスケア」、「文化・観光・人的交流」、「地域・国際協力」の5分野で協力を拡大強化するとした。
「政治・安全保障」
両首脳は、両国関係の法整備を強化するために立法機関の交流の重要性を強調、政府間共同委員会や外務省間の協議などの対話のメカニズムを今後も強化し、実質的経済交流を維持していくことで合意。
「経済・貿易・投資」
両首脳は経済の促進、投資の拡大、貿易障壁の軽減のための法整備を今後強化していく必要性を強調。モンゴルのアジア太平洋貿易協定(APTA)加盟によって、より好適な貿易条件が整ったとし、共同調査結果に基づく自由貿易協定(FTA)交渉の開始に向けて努力することで合意。
「教育・科学技術・環境・ヘルスケア」
両首脳は環境保護、クリーン開発、観光、文化、芸術、文化産業の分野での協力の強化について合意。奨学金プログラムの継続、青年交流の支援、体育・スポーツ・教育・科学技術・IT・人的交流・韓国のモンゴル研究とモンゴルの韓国研究の進展に合意した。
「文化・観光・人的交流」
両首脳は、友好と相互理解の強化のための国民の交流を拡大し、双方の国内に居住し働く両国民の利益を保護するための協力を継続し、居住・労働環境を整備し、コロナ禍での最大限の支援を提供することで合意。
「地域・国際協力」
両首脳は、北東アジアの平和と安全の維持を目的とし朝鮮半島の安定を確保することの重要性を強調、世界と地域の活動の場で緊密な協力を継続することで合意。さらに、「北東アジア安全保障に関するウランバートル対話」と、韓国大統領が提案した韓国大統領が主導する「伝染病闘争と健康維持での北東アジア協力イニシアチブ」に、互いに賛同することを明言した。(MONTSAME 9月13日)

♦ ドイツ貯蓄銀行がモンゴルに設備を提供 ♦

 二者協力の枠内でドイツの貯蓄銀行国際支援基金がモンゴル銀行協会に機材・設備を提供した。
 譲渡式がウランバートル市内のモンゴル銀行協会の建物で行われ、モンゴル銀行協会のアマル会長、貯蓄銀行基金モンゴル常駐代表が設備譲渡証明書に署名した。
 貯蓄銀行国際支援基金は2016年からモンゴルで支援プロジェクトを推進しており、その枠内で、モンゴル銀行協会との緊密な連携を維持しつつ、モンゴルの銀行部門の人材の教育及びスキルアップに係る一連のプロジェクトやプログラムが推進されている。(MONTSAME 9月17日)


▏対岸ビジネス情報


♦ 外国人支援し共生へ 出雲市民が意見交換(山陰中央新報 9月14日)
 
♦ 中国にPR 道内の名品 日中共同発展協が商談会(北海道新聞 9月16日)

♦ 外国人接種「待ってた」 青森商議所 職域でワクチン(東奥日報 9月17日)

♦ エアソウル 米子ーソウル便 再開計画提出 存続の道示され関係者安堵(山陰中央新報 9月17日)
 
♦ ルビーロマン 商標登録申請 シンガポール・香港・台湾(北陸中日新聞 9月17日)
https://www.chunichi.co.jp/article/331629
 
♦ 四島連絡船3隻体制に 10月就航 サハリンに新造船到着(北海道新聞 9月17日)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/590080

♦ 道内8月輸出入 6カ月連続増加(北海道新聞 9月17日)

♦ 県産品 香港で好調 県機構が恒例の山形フェア(山形新聞 9月18日)
https://www.yamagata-np.jp/news/202109/18/kj_2021091800386.php

♦ 一流の演奏 ピアノが再現 新潟中央高校とロシア音楽学校 ネットを介してレッスン(新潟日報 9月22日)
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20210921643069.html
 
♦ 「体験型観光」動画で紹介 アジア初 サミット開幕(北海道新聞 9月22日)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/591559



▍エリナ・レター

♦三村光弘
『JCB少しずつ浸透』(新潟日報 9月20日)

エリナ・レターは>> https://www.erina.or.jp/columns-letter/



▍ERINAインフォメーション

♦♦10月13日にシンポジウム「太平洋・日本海2面活用型国土-日本海側地域の将来像を考える-」を開催します。

詳しくは>> https://www.erina.or.jp/about/news/144295/

♦♦新潟県内高校・中学を対象に「ERINA出前授業」の申し込みを受け付けています。

詳しくは>> https://www.erina.or.jp/about/demae/

♦♦ERINA北東アジア研究叢書10 穆尭チェン、徐一睿、岡本信広編著『「一帯一路」経済政策論―プラットフォームとしての実像を読み解く』(日本評論社)を発刊しました。

詳しくは>> https://www.erina.or.jp/publications/series/

♦♦英文学術誌『The Northeast Asian Economic Review』編集委員会では投稿論文を募集しています。

詳しくは>> https://www.erina.or.jp/publications/naer/

♦♦『ERINA REPORT (PLUS)』編集委員会では投稿をお待ちしています。

投稿規程は>> https://www.erina.or.jp/publications/er/

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